階段の小話-蹴込み板、ささら板とストリップ階段

(2019年01月21日)

こんにちは、セダー建設四代目の若ちゃんです。

今日はいきなり作業場の写真です。
何だと思いますか?

すぐにピピっと分かった人はスゴイ!
そう、階段の脇の板です。

今時、階段の脇の板はプレカットが普通ですが、今回は自前で加工してます。
普通にできる職人さん、だんだん減ってくんだろうなと思いつつ、素晴らしい技術の伝承をしたいです。
 

さて、この階段の脇の板は「ささら板」と言います。

あと、聞きなれない言葉かもしれませんが、階段には「蹴込み板」というものもあります。
 

というわけで今日は、階段の小話です。

2階建て以上ならどの家にもありますが、あなたの家の階段はどんな階段ですか?
特に若ちゃんが施工する地域は狭小住宅も多いので、いろーんな階段を作っています。

ちなみに写真のようなささら板を必要とするものはデザイナーズ住宅のような、オシャレな住宅に多いです。

階段って実はこうなっています!↓
階段はこうなっている
 

図の中の「ささら板」と「蹴込み板」は階段を設計する上でとっても大事なんです。

「ささら板」は階段の両サイドにある板のことです。これが階段の強度を保ちます。
上の写真はオシャレなスケルトン階段用のささら板になります。
そして「蹴込み板」も強度に大きく影響します。「蹴込み板」があることで、階段の「踏み板」がたわまないからです。

「蹴込み」というのは、その字のごとく蹴ってしまうというか、蹴り入るというか、階段を上がるときに正面にある板です。
この板があることで、階段を上がっている途中に向こうに滑り落ちないですし、つるっと滑って膝をぶつける、ということもありません。

何気なく上り下りする階段ですが、分解するとこんな風になっているんですよ。

 

ストリップ階段オシャレな階段に「ストリップ階段」があります。

「蹴込み」がない階段で、とってもオシャレですし、階段の後ろの空間を使いたいときなどにいいですね。
「スケルトン階段」「オープン階段」という呼ばれ方もします。

オシャレなリビングには、オシャレな階段を、夢のリビングです。

しかし、「ストリップ階段」は蹴込み板がない分強度が低くなるため、踏み板を厚くしてもたそうとか、通常隠れる裏側部分が見えることになるので、その部分の仕上げをどうしようとか、けっこう脳みそをフル回転します。
そして、職人さんの高い技術が必要になります。
強度を保つために、建材にも気を遣うことがあるので、費用がかさんでしまうこともあります。

でも、一生に二度あるかどうか分からない家づくり、是非納得のいく家づくりをしてください!

若ちゃんは自分で言うのもなんですが、安全面にはすんごく気を配っているので、
「こんなオシャレな階段にしたいけど、強さはどう?」
「小さい子どもがいるけれど、ストリップ階段にして大丈夫かな」など、気軽に聞いてみてくださいね。
 

今日は階段の小話でした。


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